実例で見る|動画制作がもたらしたビジネスの変化
2025年11月27日
「動画が大切というのは分かった。でも、実際にうちたちみたいな企業で、本当に成果が出るの?」という疑問は自然です。本記事では、HBC 絆で実際に支援した小企業の事例を、Before/Afterの形でお見せします。同じような立場の企業がどう変わったのか、具体的な成果を見ることで、動画導入の現実像が見えてくるはずです。
1. 金属加工製造業A社|「営業説明の時間が半減した」
企業背景
静岡県内の金属加工業。従業員は18名。複雑な加工プロセスを扱っているため、営業の説明に時間がかかり、社長と営業責任者が疲弊していた。展示会での商談化率も低く、参加しても「取り敢えずの問い合わせ」ばかりが入ってくる状況でした。
課題
・見込み客への説明に、営業訪問で往復2時間以上必要
・加工プロセスが複雑で、口頭説明だけでは理解されにくい
・展示会での短時間のプレゼンでは、魅力を伝え切れない
・営業可能な人員が限られており、営業可能エリアが制限されていた
Before(動画導入前)
営業訪問における営業責任者の時間:月60時間程度(実績)。見込み客1社あたりの商談化に、平均3~4回の訪問が必要。新規契約獲得までのリードタイムが6ヶ月以上。
導入した動画
会社紹介動画(3分)と、実際の加工プロセスを見せる製品紹介動画(4分)。加工機械がどう動くのか、複雑なプロセスがどう進むのかを、映像で「わかりやすく」見せることに注力しました。
After(動画導入後)
営業訪問前に「まずこちらの動画をご覧ください」とメールで動画リンクを送信。見込み客が事前に内容を理解してから訪問するため、初回訪問での「説明に必要な時間」が劇的に短縮されました。結果として、営業責任者の月次営業時間が60時間→35時間へ削減。その浮いた時間で、より多くの見込み客にアプローチできるようになりました。
商談化までのリードタイムも6ヶ月→4ヶ月へ短縮。年間の新規契約数が、動画導入前比で約40%増加しました。
経営者のコメント
「説明する時間が減ったということは、見込み客の『腹落ち度』が上がったということ。加工内容が理解されやすくなったおかげで、無駄な質問も減りました」
2. システム導入コンサルB社|「採用応募数が3倍になった」
企業背景
中小企業のシステム導入支援を行うコンサル企業。従業員は22名。優秀なコンサルタントは多いが、採用に課題があった。求人広告を出しても応募が少なく、採用面接に至るまでの段階で、いい人材が落ちてしまっていました。
課題
・「何をしている企業か」がWebサイトだけでは伝わらない
・採用ページに社員の情報がなく、「働く環境のイメージ」が沸かない
・合同説明会での認知はあるが、応募には至らない
・採用コストが高い割に、応募数が少ない
Before(動画導入前)
年間の求人応募数:15~20名。その中で面接までたどり着く人は10名程度。最終的な採用数は2~3名/年。採用1名あたりのコストが高くついていました。
導入した動画
社員インタビュー動画(1人3~4分)を5名分。「このコンサル企業では、どういう業務をしているのか」「どういう成長が期待できるのか」「働いている人はどういう人間か」を、実名・顔出しで語るコンテンツです。
After(動画導入後)
採用ページに社員インタビュー動画を掲載し、SNSでも発信。結果として、年間応募数が15~20名→60名以上へ。応募者の質も向上し「あの動画で会社の雰囲気が伝わった」というコメントが多数。採用面接まで到達する人の割合も高まり、採用数が年3名→6~7名へ増加しました。
採用コストは応募数の増加で逆に低下。さらに、社員の離職率も向上(社員の雰囲気が正確に伝わるため、ミスマッチが減少)。
採用責任者のコメント
「社員の『本当の顔』が見えることで、求職者の判断精度が上がった。合わない人が応募する数は減り、マッチしている人からの応募が増えました」
3. 建設業C社|「新規案件の問い合わせが月30件に増加」
企業背景
住宅建築とリノベーション事業を手がける建設企業。従業員25名。施工実績や技術力は高いのに、認知度が低く、新規問い合わせが月5~10件程度に留まっていました。
課題
・Webサイトには施工事例の写真が多数あるが、「施工の流れ」が見えない
・Before/Afterの写真だけでは、施工の価値が伝わらない
・SNSの発信がなく、地域内での認知度が低い
・営業活動はほぼ口コミと既存顧客からの紹介のみ
Before(動画導入前)
月間問い合わせ数:5~10件。新規顧客の獲得が月1~2社程度。既存顧客からの紹介に大きく依存していました。
導入した動画
3つのコンテンツを制作:
1. 新築工事の時系列動画(基礎→上棟→竣工まで、3分で見せる)
2. リノベーション事例動画(Before/After を施工の流れで見せる)
3. スタッフインタビュー動画(「どんな想いで仕事をしているか」を2分で語る)
これらをYouTubeにアップロードし、SNSでも定期的にシェア。
After(動画導入後)
月間問い合わせ数が5~10件→30件へ増加。その中でも「YouTube動画を見て連絡しました」というのが約50%。新規契約件数が月1~2件→月3~4件へ。
最初は「施工内容」への問い合わせが主でしたが、次第に「施工の品質」や「どのくらい時間がかかるのか」といった、より具体的で深い問い合わせが増えました。見込み客の理解度が上がっていることが実感できたとのことです。
また、採用活動への波及効果も。「YouTubeで会社を知った」という新人スタッフも現れ、採用ルートの多様化につながりました。
営業責任者のコメント
「動画があると、見込み客が『すでに会社のことを理解した状態』で問い合わせしてくるようになった。最初から深い商談が可能になり、営業効率が大幅に改善されました」
4. これらの事例に共通する「成功要因」
1. 「見込み客の視点」を重視した企画
すべての事例で、「見込み客は何を知りたいのか」「何に不安を感じているのか」という視点から、動画の内容を企画していました。会社のアピールではなく、見込み客の課題解決に視点を当てることが、動画の効果を高めています。
2. 複数の動画を組み合わせた活用
1本の動画だけで終わらず、会社紹介→製品紹介→事例動画といった複数の動画を段階的に制作・活用することで、見込み客の理解が段階的に深まっていきます。
3. 「利用場面」を明確にした制作
営業訪問で見せる動画、SNSで配信する短編、採用ページに掲載する動画、というように「どこで誰に見せるのか」を決めた上で制作することで、効果が最大化されます。
4. 継続的な活用と改善
動画を作ったら放置するのではなく、定期的に「どう活用されているのか」を確認し、必要に応じて追加動画を制作するという、継続的なアプローチが重要です。
まとめ:「お客様の課題」から逆算した動画制作が、成果を生む
これら3つの事例に共通しているのは、「動画を作ること」が目的ではなく、「ビジネスの課題を解決すること」が目的だったということです。
営業効率化の課題があったA社、採用課題があったB社、認知度課題があったC社。それぞれの課題に対して、動画という手段を適切に活用したことで、初めて成果が出ています。 HBC 絆では、このアプローチを大切にしています。
「動画を作りましょう」ではなく、「あなたたちのビジネスの課題は何ですか?その課題を解決するために、動画という手段が活躍するかどうかを一緒に考えましょう。」
この思考から始まる制作が、実際の成果につながると確信しています