動画制作の流れを完全解説｜相談から納品、その後の運用まで
2025年11月27日
「動画制作を依頼したいけど、実際にはどういう流れで進むのか、全く見えない」。初めて動画制作会社に相談する企業様の不安は、この「プロセスが見えない」というところにあります。本記事では、HBC Kizunaが実際に進める動画制作のプロセスを、段階ごとに詳しく解説します。これを読めば、相談前から納品後の運用まで、全体像が理解できます。
1. 事前相談｜「実現可能性」を一緒に確認する段階
まず、最初のステップは「ヒアリング」です。ここでは、単なる要望を聞くのではなく、小企業特有の制約条件を理解することに時間をかけます。
具体的には、以下の項目をお聞きしています。
**ビジネス面**：誰が見込み客か、どういう課題を持っているか、現在の営業プロセスはどうなっているか。
**予算面**：制作費にいくら使えるのか。これは「無理なく出せる金額」をお聞きします。背伸びした予算では、後々苦しくなるからです。
**制作体制面**：社内で撮影協力できる人数は？いつまでなら時間を作れるか？という、現実的な制約条件。
**目的設定**：この動画で「誰に」「何を」「どう感じてもらいたいのか」という、最終ゴールの明確化。
このヒアリングで重要なのは「実現可能性の確認」です。「理想の動画」と「現実的に作れる動画」のギャップを埋めることで、双方が納得できるプランが見えてきます。
2. 企画・構成案の作成｜「見込み客の心に届く」シナリオ作成
ヒアリング内容を元に、HBC Kizunaのチームで企画を立案します。
ここで大切なのは「小企業向けの実用的な構成」を意識することです。例えば、会社紹介動画であれば、冒頭で「どんな課題を解決しているのか」を見込み客の視点で提示し、次に「どういう風に解決しているのか」を見せ、最後に「実際の現場風景」で信頼感を持たせる、というような流れです。
構成案は、以下のような形で書面化してお渡しします：
**タイトル・冒頭のナレーション**：視聴者の心をつかむ最初の10秒。
**本体部分の構成**：3～5つのセクションに分けて、それぞれのポイントを記載。
**映像素材の種類**：オフィス映像なのか、現場映像なのか、インタビューなのか、テロップなのか、という具体的な素材リスト。
**ナレーション案**：実際の声で何を話すかという台本。
この段階で「想像していた動画と、イメージが合っているか」を確認します。修正が必要であれば、修正案を一緒に作ります。
3. 撮影計画の策定｜「最小限の時間で、最大限の素材を」
企画と構成が決まったら、具体的な撮影計画を立てます。
小企業の場合、「撮影にいつ何日使えるのか」が大きな制約になります。だからこそ、事前の計画が重要です。撮影当日のスケジュール、必要な人員、撮影場所、用意するべき小道具などを細かく決めておくことで、撮影日を最小化できます。
「朝8時にオフィスでの社長インタビュー、午前中に現場の作業風景、昼食後に製品紹介シーン」というように、時系列で撮影計画を立てることで、限られた時間を有効活用します。
また、撮影時の「守り」も重要です。天気が悪い場合のバックアップ撮影場所、音声トラブル時の対応、出演者が疲れすぎて対応できなくなった場合のプランなど。予期しないことが起きても対応できる柔軟性を持つことが、小企業向けの現場運営の秘訣です。
4. 撮影実施｜「現場での判断力と柔軟性」
いよいよ撮影当日です。
スタッフが企業様の現場に入り、計画に基づいて撮影を進めます。HBC Kizunaが大切にしていることは「社員に負担をかけない」ことです。不自然なポーズを強要したり、何度もテイクを重ねたりするのではなく、自然な流れで撮影を進めることで、出演者のストレスを最小化します。
撮影中に「この角度から見たら、もっといい素材が取れるのでは」という判断も必要です。計画通りに進めることも大切ですが、現場の状況に応じた柔軟な対応が、質の高い素材につながります。
また、出演者との関係構築も重要。カメラが回っていない時のちょっとした会話が、出演者をリラックスさせ、本番で自然な表情や話し方を引き出します。
5. 編集・ポストプロダクション｜「素材を生かす、映像化の工程」
撮影が終わったら、編集作業に入ります。ここが、動画の質を大きく左右する最重要プロセスです。
膨大な素材の中から「最も響く部分」を選び出し、構成案に沿って組み立てていきます。音声の調整、テロップの挿入、BGMの選定、色調補正、テロップのタイミング調整など、細かい作業の積み重ねです。
この段階で、「企画通りの動画」が、「実際に見込み客の心に届く動画」へと進化していきます。初版が完成したら、お客様に見ていただいて、修正箇所をお聞きします。「ここはもっと長くしてほしい」「この部分は短くしてほしい」「このテロップは要らない」といった修正を、通常1～2回のラウンドで対応します。
6. 納品・活用開始｜「その後の継続的な運用へ」
動画が完成したら、納品です。ここでは、単に動画ファイルをお渡しするだけではなく、その後の活用をサポートします。
具体的には：
**Webサイトへの埋め込み方法**：どのページに、どのサイズで埋め込むか、という技術的なサポート。WordPressの場合は、埋め込みコードを提供して、すぐに設置できるようにします。
**SNS活用プラン**：YouTube、LinkedIn、Instagramなど、各プラットフォームごとの適切なフォーマットでの動画提供。
**営業資料への組み込み方**：PowerPointやPDF資料に動画を埋め込み、営業場面での活用を容易にします。
**効果測定の方法**：再生数、視聴時間、エンゲージメントをどう追跡するか、という仕組みの説明。
この段階で「動画が完成した」ではなく、「動画という資産が、実際のビジネスで働き始める」という状態を作ることが、HBC Kizunaの役割だと考えています。
7. 運用サポート・分析｜「継続的な改善へ」
動画が運用され始めた後も、定期的な確認と改善を進めます。
3ヶ月ごとに「この動画、実際に見込み客から反応がありましたか？」「どのページでの再生率が高いですか？」といったデータを確認し、必要に応じて活用方法を調整します。
また、もし最初の動画の効果が実感できたら「次の動画を作ろう」という流れになります。会社紹介動画がうまくいったら、製品紹介動画、事例動画へと広げていく。こうした段階的な拡大が、動画を活用した継続的なマーケティングへとつながります。
まとめ：相談から運用まで、「全体を見据えた支援」が大切
動画制作は「作って終わり」ではなく、相談から企画、撮影、編集、納品、そして継続的な運用まで、複数の段階で「判断」と「調整」を繰り返すプロセスです。
小企業にとって重要なのは「各段階での透明性」と「現実的な対応」です。なぜこの流れなのか、どうしてこの判断をしたのかが見えることで、安心して進めることができます。 HBC Kizunaでは、このプロセスの全段階で、小企業経営者さんの立場に立ったサポートを心がけています。「プロセスが見えない」という不安を感じたら、ぜひご相談ください