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ツール導入したのに使いこなせない場合の原因と対策

2025年11月24日

ツール導入したのに、使いこなせない。こういう悩みを、多く聞きます。月額5,000円~10,000円を払っているのに、ツールの機能の1割しか使えていないような状況です。多くの場合、企業はツールのせいにしますが、実は、使う側の準備が不足しているのが原因です。今回は、「ツール導入したのに使いこなせない場合の原因と対策」についてお伝えします。

1. ツールが使いこなせない「本当の原因」

ツール導入後、使いこなせない理由として、企業が考えることは、「ツールが複雑すぎる」「ツール側のサポートが不十分」というものです。ですが、実は、それは表面的な理由です。本当の原因は「ツール導入の前に、やるべきことをやっていない」ことなのです。

具体的には、次の4つです。原因①は「ツール導入の『目的』が曖昧」なことです。「SNS運用を効率化したい」という漠然とした目的では、ツール選択や使い方の判断ができません。ですが、「毎週、月水金に3つのSNS(Twitter・Instagram・LinkedIn)に投稿する」という具体的な目的があれば、必要なツール機能が明確になります。

原因②は「導入前に『実際に使ってみる』をしていない」ことです。有料ツールをいきなり導入するのではなく、無料版やトライアル版を、まず試すべきです。試さないまま有料版を導入すると、「思っていたのと違う」という事態が生じます。

原因③は「ツール導入後の『使い方ルール』が決まっていない」ことです。「このツールは、誰が、どうやって、何に使う」というルールを決めないまま、ツールだけ導入すると、チームの中で使い方がバラバラになります。

原因④は「ツール導入後の『初期設定』に時間をかけていない」ことです。多くのツールは、最初に30分~1時間の設定が必要です。この設定なしに、いきなり本運用を始めると、思わぬトラブルが発生します。

2. ツールを使いこなすための「4つのアクション」

では、実際に何をすべきか。アクション①は「ツール導入の『目的を具体化する』」ことです。「SNS運用を効率化する」ではなく「毎週、月水金に3つのSNSに投稿する。それぞれ、営業1名が担当する」という形で、目的を具体化します。この具体化により、必要なツール機能が明確になります。

アクション②は「無料版やトライアル版で『試す期間を設ける』」ことです。最低1週間、できれば2週間は、無料版で使ってみてから、有料版導入を決めるべきです。その過程で「本当に自分たちに必要か」「使いやすいか」を判定できます。

アクション③は「チーム内で『使い方ルール』を決める」ことです。「このツールは営業が使う」「初期設定は○○が担当」「毎週、月曜日にチェックミーティングをする」という形で、ルール化します。このルール化により、チーム内での混乱が防げます。

アクション④は「導入直後に『1-2時間の初期設定時間』を確保する」ことです。ツール導入時に、しっかり初期設定をしておくことで、その後の運用が格段に楽になります。逆に、初期設定を手抜きすると、その後、何ヶ月も困ることになります。

3. ツール導入後の「典型的な失敗」

では、実際に何が起きるのか。失敗パターン①は「初期設定が不十分なまま本運用を始める」ことです。結果、「投稿がうまく予約できない」「アナリティクスが正しく表示されない」など、小さなトラブルが頻発します。チームは「このツール、使いにくい」と判定して、2-3ヶ月でツール利用を中止してしまいます。

失敗パターン②は「チーム内で使い方がバラバラ」になることです。営業Aさんはツールのやり方を知っているけど、営業Bさんは知らない。結果、営業Bさんは手作業で投稿し、営業Aさんはツールを使って投稿する。ツール自体が「使いこなせていない」状態になってしまいます。

失敗パターン③は「ツール導入して数ヶ月後、誰も使っていない」という状況です。最初は「使うぞ」という意気込みだったが、日々の業務の忙しさに埋もれて、ツールは放置されてしまいます。月額5,000円のツール代だけ払い続けます。

4. ツール導入直後の「チェックリスト」

ツール導入後、以下をチェックしてください。初期設定は完了したか。チーム内の使い方ルールは決まったか。全チームメンバーが実際に1回、ツールを使って投稿してみたか。サポート窓口の連絡先を確認したか。4つ全てにYesなら、ツール導入は成功する可能性が高いです。1つでもNoがあれば、その項目から完了させるべきです。

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