無料相談

“採用動画を1本つくる”より、“現場の発信を習慣化する”ほうが採用に効く理由

2025年11月10日

「採用動画をつくったのに、応募が増えないんです」
――この相談、実は少なくありません。

立派な動画を1本仕上げても、それで終わってしまえば“今”の会社は伝わりません。
採用候補者が本当に知りたいのは、「最近の雰囲気」や「今どんな人が働いているのか」。
つまり、きれいな映像より“更新されている空気感”が信頼につながるのです。

本記事では、なぜ“発信の習慣化”こそが採用力を高めるのか、
その理由と続けるための考え方を、実際の中小企業・スタートアップの現場例を交えて解説します。

1. 見栄えの良い1本より、“更新されている”安心感が刺さる

多くの企業が最初に着手するのが「採用動画の制作」。
確かに1本あるだけで印象は変わります。しかし問題は“その後”。
半年後、1年後もその動画だけがトップに置かれている――
応募者から見れば「最近の様子が分からない会社」です。

就職・転職の際に求職者が知りたいのは、“今の空気”。
「この会社、今も元気に動いているのか」「人の入れ替わりは?」
そうしたリアルな安心感は、月1回の発信で十分に伝わります。

動画の質より“鮮度”こそが採用力につながる。
1本の完成度より、続けて更新される“生活感”が武器になるのです。

2. “現場の声”を定期的に拾うと、社内の温度も上がる

発信を「広報の仕事」と切り離すと、現場は受け身になります。
しかし、現場社員が自分たちの言葉で発信を続けると
「自分たちの職場を外に伝える責任感」が芽生えます。

例えば、製造業の工場スタッフが月1で撮る
「現場の小話ショート動画」。
最初は“恥ずかしい”と感じていた人も、数ヶ月後には
「自分の部署の雰囲気を伝えるコツ」を話し合うようになる。

その結果、社内の風通しが良くなり、
自然と“採用広報”のネタが社内から湧き出してくるようになります。

採用のための発信が、やがて“社内活性化の仕組み”になるのです。

3. SNS運用は「キャンペーン」ではなく「筋トレ」

SNS発信は、一度の大当たりを狙うキャンペーンではなく、
継続することで体質を変える“筋トレ”に近いもの。

1投稿ごとに数字を追い詰めても意味はありません。
大切なのは、「毎月の更新を途切れさせないこと」。

ある企業では、
・現場社員が撮影した写真をSlackに投稿
・広報担当がそれを月1本まとめてSNS投稿
このルーティンだけで応募率が1.5倍に増加しました。

採用候補者が「SNSで見たことのある人が面接に出てきた」と
親近感を持ってくれる──
この“認知の積み上げ”が、採用の最短ルートです。

4. 完成度より“続けられる設計”を

採用動画を1本つくるより、
「社内で月1発信を続けられる体制をつくる」方がよほど難しく、
そして効果的です。

最初はラフでも構いません。
・発信テーマを決める(例:今月の現場・社員インタビュー)
・撮影ルールをゆるく定義(スマホ可・1分以内)
・月末に広報がまとめて投稿
これだけで、外から見た会社の印象はガラリと変わります。

採用は「ブランディングの一部」であり、
“今の会社の温度”をどう伝えるかが命です。

【まとめ】

発信は“作品”より“習慣”で勝負

採用動画はスタートに過ぎません。
1本つくって終わりではなく、「日常を伝える」仕組みを続けること。

それが「この会社に入りたい」と思わせる、
最大の採用ブランディングです。

ブログ一覧ページへ

トップに戻る